ブラック企業行進曲第4章

自分はつくづく「ブラック企業」と呼ばれるのが好きなのかもしれない。

なぜこんな事を書き出すというと徹夜でやらなければいけない案件を朝までにやろうと言い出した本人↑が現れずw
暇だからだ。

10月末より、昔の同僚「山本君」より依頼があり、彼の会社でアルバイトすることになった。

そう、山本君であった彼は今や「山本社長」となり社員を数人抱え、そこに外注をまた数人いれてWEB制作会社をやっているのだ。

年に数回、彼から電話があり、仕事が大変だとかなんとか愚痴を聞いていたのが、今回初めて

「暇してるなら手伝ってほしい」

と依頼がきたのだ。

内容は新人ディレクターがまだまだなので補佐に入ってほしい、と。

なるほど、私自身がプログラムを書いたり営業をするわけではなくちょっとした見直しやスケジュールの確認ぐらいの補佐でいいなら京都の最低時給で働くよ、と。
ちなみに普段、他の会社から時給で仕事を依頼された時は3500~5000円ぐらいである。

(ちなみに最低時給って860円ぐらいだと思ってたら930円ぐらいなっててびっくりした。)

でもって自分も毎日朝からフルで入れるわけではない。

月、木は特に家の用事が多いのでその日は無理だと伝え彼の会社の手伝いが始まった。

内容は詳しくはかけないが、久しぶりの会社(といってもリモートなので出社してるわけではない)の雰囲気が素晴らしい。
朝にはみんなで案件確認MTG。
それぞれ持った案件の進捗を確認しスタートする。
主にチャットワークで社内のコミュニケーションを進めているあたりが懐かしい。

過去、パシオで働かせてもらっていた10年前ほどに大阪のIT企業交流会で知り合ったECスタジオさんが作ったアプリケーションである。(今はチャットワーク(株)だったかな)

しっかし、人数が少ない中、なかなかの案件数を抱えており、山本君自身のスケジュールもちらっと見せてもらったがスケジュールに空きがないw
でもそんなもんなのだ。そんなぐらい案件ないとWEB制作会社なんてなかなか続かないのはよく知ってる。

完全にオーバーワーク。すると寝る時間を削ってでも対応していかないといけないのは必須なのであるが
WEB制作会社の人間なんて時間にルーズなのである。それがリモートとなればさらにだらだらすることは間違いない
(そうじゃない人ごめんw)

各案件ごとのチャットを見ると、もうそれは遅れが出ているところの話ではなく炎上してるといっても過言ではないものも数件あり、そうなっているとわかっていても対応が追い付かないというのが実情だ!みたいな状況ばかり。

そのうちの一つ、とある商品のECサイト制作がなかなか燃えている。
まずはその案件を納めることに注力していくことにした。

なかなかのチェックミス、先方への連絡漏れ、お互いの意識の違いなどがあったが、私は山本君と新人ディレクターのケツを叩くだけの役目で、なんとか彼らの努力が17日、本日オープンに間に合いそうになってきた。

そしてオープン前夜
「最終チェックを徹夜でやりましょう!」
と言い出した山本君。
俺は全然かまわない、そう、深夜にすべてやってしまえという感覚の小笹というのが彼はよくわかっているのだ。

嫁子供が寝た23時、事務所に戻りチャットをチェック。通話ツールも広げるが山本君の姿はない。

「ちょっと休憩します」

そう書かれたチャットを残し彼は・・・・・。

疲れているんだろう、子どもを寝かしつけようとしてそのまま寝てしまったのかもしれない。

昔の俺なら電話で叩き起こすという事もしたかもしれないがお互い子どももまだまだ小さい。
さすがにこんな深夜に起こすのはかわいそうだ。
ここは状況をポジティブに考え、きっと朝早起きしてすっきりした頭で最終チェックをやるのだろう、と考えることにした私は自分のチェックできる範囲だけ見直しておくことにした。

あとは朝から社員さん達とがんばってくれ。

山本君が手が回らなかったという最後のコンテンツはもう俺が勝手にやっといたよ。
朝見てテイストだけ合わせておいてくれ。

さぁ、コーヒーでも沸かすかな。